Table 4. Comparison of the peak values of the cadiorespiratory function between B xchool and K school.

両校の間に差は認められなかった。日本人の体力標準値ηと比較すると、すべての項目でB校の方がよい成績で、背筋力と脚伸展力を除いて有意な差が認められた(握力:p<0.05、全身反応時間:P<0.01、反復横跳:P<0.001、垂直跳:P<0.001)。
表4は自転車エルゴメータでの運動持続時間、運動中に得られた心拍数、呼吸交換比および酸素摂取量の最高値をB校とK校で比較したものである。心拍数の最高値の出現はVO2peakの出現と全員一致していたが、呼吸交換比では一致していない者もいた。運動持続時間はB校が15±2分、K校が11±2分で、B校の方が有意に長かった(p<0.001)。Vo.peakを絶対値で見ると、B校が2280±369ml/分、K校が1929±189ml/分で、B校の方が有意に大きかったが(p<0.05)、体重当たりにすると差は有意ではなくなった。心拍数および呼吸交換比の最高値に関しては差は認められなかった。VO2peak(絶対値)に関しては、日本人の体力標準値7)よりも有意に大きかった(p<0.01)。
図1は部活動における正味の消費エネルギー量をB校とK校で比較したものである。B校は練習直前に歩数計を装着し、練習直後に読み取った値を示した。K校については、起床から就寝まで歩数計を装着することを、部活動がある日とない日について行ない、その差を部活動におけるエネルギー消費量として示した。B校は296.6±43.2kcal,K校は237.4±75.1kcalであり、有意な差は認められなかった。歩数で表すと、B校は8592±1153歩、K校は7724±2811歩であった。

Fig.1. Comparison of the energy wependiture during volleyball practice between B school (n=9)and k school(n=12).Values are mean±SD.Energy expenditure was measured by pedometer with caloric display.
論議
競技水準の異なるB校とK校の体力を比較した結果、握力、背筋力、垂直跳、VO2peak(絶対値)に有意な差が認められたが、脚伸展力、全身反応時間、反復横跳には差は認められなかった。また、
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